2017年11月1日水曜日

柔道始める。柔道らしい動きとは?

柔道らしい動き、とは?

今回は柔道らしい動き、技をかける以前の動きについてです。

ここは大人の初心者が対象なので、
ちょっと難しい表現もあるかもしれません。

人間は二足歩行なので、移動するときに足を交互に動かすことになります。
動かしている時は、地面に片足しかついてません。
当たり前といえば当たり前のことです。

そして、移動しているときには、うまく重心によるバランスをとって、
転倒しませんよね。
そう、このバランスを崩しあうのが柔道という競技です。

柔道は一人で移動してるわけじゃありません。
当然くみあってます。
よって、バランスといっても、ひとりのときとはわけが違います。

押されます。
引かれます。
回されます。
足をかけられます。

いろんな場面に遭遇しますが、そのたびに無意識にバランスを立て直します。
これがうまくいかないと転倒してしまいますよね。

ということは、柔道というルールの中でバランスを崩されようとしたときに
対応しやすいような姿勢で動くこと、これが、
『柔道らしい動き』
と言えます。

この、『柔道というルールの中で』というのもひとつのポイントです。
よって、柔道を知らない人が見た時、柔道らしい動きかどうかの判別は
たぶんできないでしょう。

昔は、かかとを上げろと言われていました。
かかとをつけて重心が後ろにいくと、
後ろには下がるしかなくなるから、
前へ出れないから、
そもそもバランスがわるいから、
色々理由がありました。

しかし現代では、かかとに重心をかけ無ければ、
かかとをつくベタ足は良いとされています。
そもそもかかと上げっぱなしじゃ疲れるじゃないですか(^^;)

ということで、『自然体』という普通の日本語はあるけれど、
柔道にも『自然体』というのがあり、
『自然本体』『右自然体』『左自然体』
というのがあります。


自然本体なんか、一見、『ただたってるだけ』のように見えるかもしれません。
しかし、、以前、柔術の試合を見に行ったとき、
試合場で次の試合を控える選手が、普通に立って待機していたのです。
それを見た瞬間、、
『あ、、この人、柔道出身だわ。。』
って、即座に感じました。
そのぐらい、みた感じが違うのです。
どこをどうっていうんじゃないんですよね。
普通に、力を抜いて、軽くカカトをつけて、リラックスして、、
いつでも動きやすいように。。。
きっとそんなとこなんだと思います。

身構えると、人は力が入ります。
『肩に力がはいっている』なんて言葉もあるくらいです。
よって、柔道らしく動く第一歩は何のことはない、、
『力を抜いてリラックスして立つ』ことが第一歩なのです。

しかし、これ、、相当難しいんですよ。
ファッションモデルがランウェイを歩く簡単そうに見えることが
とっても難しいように。

つづく

※この投稿は大人の柔道初心者に向けて書いていて、特に高校生以下はあてはまら場合も多いので注意してください。


#judo #beginner #adult #柔道 #初心者

2017年10月28日土曜日

柔道始める。何を並行して練習?

柔道始めるって決意しても、
大人の場合は、
なんとなく、指導する人が、
なんとなく、カリキュラムもなく、
なんとなく、、、、
ってことが多いと思います。
並行して何を練習できるかをかんがえて見ると、、
・受け身
・柔道らしい動き
・打ち込み
・投げ込み
・寝技
このくらいです。
なんのことはない、乱取りを除いて全てですかねー。

ただ、寝技はどうかというと、最近でこそナショナルチームなんかは力入れてると思いますが、一般的には、スポーツセンターや道場なんかだと、
それほどちゃんとやってないとこ、多いと思います。

ちなみに、、元も子も無い話をしますと、、、
ブラジリアン柔術アカデミー(柔術は一般的に道場ではなくアカデミーという)
に1年間(2,3回/週)通えば、地区の柔道で寝技の練習で簡単に
負けることはなくなります。
この話題はまた別の機会にしときます。

とは言え、全てをまんべんなく練習することは時間的に無理なので、
最初は、、、
・受け身
・柔道らしい動き
・投げる感覚を身に着ける
このくらいに絞ってよいと思うわけです。

柔道らしい動きは、乱取りの時間に、経験者に協力してもらって、
・投げない
・足技をけん制としてかけてもらう
・バランスを崩しても倒れないようにフォローしてもらう
・前後、左右、まわることを意識した動きをしてもらう
・基本的な脚の捌き(スリ足や継ぎ足、脚を決して交差させないなど)を教えてもらう
・力が入っていたらチェックしてもらう(特に腕と肩)
みたいな感じで、人がどのようにバランスを崩すか、バランスを立て直そうと
するのかを、肌で感じることが重要かと思います。

投げる感覚を身に着ける話はまた次回にしますが、
いくらキレイな打ち込みを教えてもらっても、
その先の投げる形、その感覚がわからないとダメだと思うので
(しかし実際は投げる感覚を教えず打ち込みを教える人、多数いますよね)
打ち込みをするよりも前に、『人を投げる感覚』を覚えるべきです。

つづく

※この投稿は大人の柔道初心者に向けて書いていて、特に高校生以下はあてはまら場合も多いので注意してください。


#judo #beginner #adult #柔道 #初心者

2017年10月25日水曜日

柔道始める、組み手は右?左?

↑左組 (相四つ)  右組↑
左の人左組、右の人右組のケンカ四つ

柔道の組手には、右と左があります。
相撲に右四つ左四つがあるように。
相撲と違うのは、右VS左で組み合えることですね。
もちろん、右手で相手の襟をもち、左手で相手の袖を持つのが右組み。
逆が左組みです。

さて、左右のどちらにするかって、
実はかなり重要なことです。
たぶんどっちかやりやすい方向があるハズ。
右利きなのと右組手なのとは全く関係無いです。たぶん。
私も始めた時に、右利きだという理由で右組にして、
左の方が得意だとわかったのは1年後くらいでした。

でも、技を受ける練習を右でずっとしていたがために、
受けるのは右が得意、攻めるのは左が得意という、
妙なことになってしまった過去があります。
そうならないために、最初に適正を見極めた方がよいです。
比較的かたちをつくるのがやさしい大腰なんかで同じように投げてみて、
どっちがやりやすいかで判定すればよいと思います。
みようみまねでよいので、左上手投げと右上手投げのどちらがやりやすいかとか、
そんなノリでよいと思います。

昔は、『左は世界を制す』なんて言葉があったり、山下泰裕さんのように右から左に変えたり、、というのもありました。
また、日本人は圧倒的に右組みが多かったので、
『右組みの人は右組みの人と練習する機会が多く、左組みの人も右組みの人と練習する機会が多い』
ということになり、右VS左の対戦のとき、
●左組みの人はいつも練習してるタイプが相手
●右組みの人はいつも練習してないタイプが相手
ということになって、左組み有利といわれてました。

※左VS左対戦の場合には、相四つなので有利不利なし。
※左組みの人は、逆に左対左の相四つが苦手という人もいました。

しかし、時代は変わりました。
右組みの一流選手もたくさんいますし、
一般的にも左組みが増えたこともあり、どっちが有利?的な話題は
あまり出なくなりました。

昔、キューバに『アスクイ』という選手がいて、
『両袖』を基本的な組み手として、
かなり変則的といわれていましたが、
今は阿部一二三選手のように、
両袖から左右どちらも袖釣を仕掛けるなんて人もいるくらい、
日本の組み手も自由になった感があります。

阿部一二三選手は右組みですが、釣り手を絞られて落とされたりすると、
逆に両袖として一気に袖釣りを仕掛ける(さらに体落としや大外への連携も含めて)なんていうことをやりますね。
彼にとっては、もはやどこをもつかは、たいして重要じゃないのかもしれません。

初心者の組手の画像としては何ですが、阿部選手の両袖から袖釣りを狙う画像です。



#judo #beginner #adult #柔道 #初心者

2017年10月24日火曜日

柔道始める、まず受け身。

まず受け身ですよねー。
最初は特に、受け身は退屈です。
だから、指導する人はぜひ、他のことと並行して受け身の練習をさせてあげて欲しいと思います。
『初心者はしばらくは毎日受け身の練習のみ』とか、めげちゃいます。
まぁ子供ならそれでもやりつづけることができますけど、
どうせ他のことだってすぐにできるものでもないのだから、
並行していろいろやっても全然悪く無いと思います。

で、重要なのは、有段者がゆっくりと投げてあげて、投げられる練習をさせてあげて欲しいです。
受け身の練習はさせるけど、実際の投げられての受け身の練習はしないようなとこ、
結構、あると思います。

大腰あたりで、ゆっくりと、相手にしがみつくこともないように(最初は皆、しがみつきますよね)、教えてあげて欲しですねー。
『大腰あたり』の大腰

ちなみに、柔道の受け身はプロレスの受け身とは違い、腕の角度が狭いので、真後ろに倒れるときの受け身としては、かなり怖いんですよね。

いっとき、欧州あたりで、
『受け身を反射的にしてしまうと、技が鮮やかに決まった印象を審判に与えるので、あえて受け身を教えない』などという話を聞いたことがあいますが、まぁ日本的に言えばとんでもない話ですね^^;




#judo #beginner #adult #柔道 #初心者

2017年10月23日月曜日

柔道始める、どこ行けば?

これ、一番難しい。
要するに、『初心者の大人歓迎の柔道道場の宣伝』なんて、あんまり見たこと無いですもん。
大人から柔道を始めるならだいたい二択。
●柔道道場
●区営・市営のスポーツセンター
ただ、注意点としては、子供が主体のとこも多いってことです。
青年部というか、大人の部がちゃんとあるとこが良いですね。

いわゆる柔道道場は、なんとも言えません。
柔術道場(柔術アカデミー)と違い、それだけで生計をたててるとこは一部だし、
やはり子供が主体の場合が多いと言えます。
色んな人が在籍するという意味では、スポーツセンターとか、区とか市とか、
そういう方が気軽な感じは受けます。

経験者であれば、ふらっとスポーツセンター行って練習とかできますけど、習うとなると、ちゃんと教えてくれる人がいるかどうかは一種の運ですかねー。
ただ、結構、教えるの好きなおっちゃんとかがいる場合もあるので、行ってみて説明聞いて、違うと思ったら辞めてもよいと思います。

また、公営とは行ってもレベルの差は大きく、子供主体のとこもあれば、日の丸つけた柔道着で練習してる人がいるとこもあります。
と言うことで、始めるにはまず通いやすいとこ。
そして、その地区の柔道会へ連絡してみて、まず見学すればよいかと思います。
柔道会は、ググるか役所に聞けばわかると思います。
もちろん、【講道館が近い】とか【東京武道館が近い】のであれば、それも良いですね。

残念ながら、、柔道を指導してたりする団体における、サイトの充実度はかなり低めです。案内程度しかないとこがほとんどですかねー。
逆に、いまどきなのにサイトで見ても雰囲気はたいしてわからないってことなのです。
わかるとこもあるけど、わかんないとこも多数ってことです。
サイトがしょぼいからといって、そこがしょぼいかどうかとは、全然関係しないといってもよいでしょう。
しかしサイトを充実させてるとこは、それなりに時代に対応しているといういみでは、馴染みやすい部分があるかもしれません。

#judo #beginner #adult #柔道 #初心者

2017年10月21日土曜日

初心者と言っても、、

柔道初心者と言っても、まず2種類にわけてみます。
●白帯の人
●これから始める人
厳密には、白帯の人でも高校生あたりで黒帯にたまに勝っちゃうような人もいるので、まだ『ちゃんと投げることができない人』あたりを指しています。
今日は、これから始める人、始めたい人をターゲットに考えてみます。

◆その1
何を準備すればよい?
→もちろん柔道着です。
できればちゃんと試合に出れるようなものが良いです。
あの、大山康晴さんも言っています。
『将棋の上達にはまずいい将棋盤といい駒をそろえること』と。
最近は、柔道着を置いてるスポーツ用品店も少ないです。
場所的な問題はありますが、お勧めは川口のライナースポーツです。
試着等が自由だし、畳敷きのエリアとかもとにかく広い。
有名選手の写真なんかもあって、テンションも上がります。
聞けばわかりますが、柔道着というのは最初の洗濯で5-10%くらい縮みますんで(^^;)
予算的にはまあ、2-3万くらい。
ちょっと前に比べたら、安くなった気がします。
もし初心者用を勧められても断りましょう。続けていれば、どうせまた買うことになるますから。
それに、良い柔道着を買うこと自体がはじめる決意にもなります。
ちなみに色は、白が良いです。
青もよいのですが、そもそもあまり売ってませんし、練習場で青の柔道着を着てると、ナショナルチームレベルの選手と思われてしまいますよ。ここは日本なので。
柔道着が準備できたら、あとは、『どこで?』という難しい問題に進みます。

つづく

#judo #beginner #adult #柔道 #初心者

2017年10月20日金曜日

prologue

柔道って、競技人口20万人超を誇るあのJUDOです。
※フランスは50万人と言われてますが^^;

柔道とJUDOは違うなんていう話はどうでもいいです。
私は趣味のスポーツとして捉えてます。
ゴルフ好きのおっちゃんがゴルフやってるのとなんらかわりないわけです。

日本におけるスポーツは一部のスポーツ(水泳/体操/サッカー/フィギュア/テニス等)を除いて学校体育の延長戦上のクラブ活動、インターハイ等を経て大学スポーツ、インカレや
プロ、社会人へとつながる路線があります。

要するに、大人になってスポーツを趣味として始めたい場合に、気軽に始めることができるスポーツはかなり限られます。その中にもちろん柔道は入ってません。

一方で、ブラジリアン柔術、略称BJJというものがあって、30代40代のスポーツ初心者がいきなり始めるということが、特に都心部では可能な環境があります。

アメリカでも柔道アカデミー300か所、柔術アカデミー3000か所と言われるほどの開きがあり、日本では、地方の柔道会等が練習会で初心者の大人を受け入れてくれてはいるものの、初心者の大人にちゃんと指導してくれるかというと、それはなかなか難しいのが現状です。

ということで、ごく一部で大変好評をいただいている大人の柔道初心者のために、ちょっとあれこれ書いてみたいと思います(o^^o)



#judo #beginner #adult #柔道 #初心者



柔道始める。柔道らしい動きとは?

柔道らしい動き、とは? 今回は柔道らしい動き、技をかける以前の動きについてです。 ここは大人の初心者が対象なので、 ちょっと難しい表現もあるかもしれません。 人間は二足歩行なので、移動するときに足を交互に動かすことになります。 動かしている時は、地面に片足し...